【500万円の実例】ビルメンの年収は実際どれくらいなのか【上げる方法は?】
「ビルメンという仕事があることを知ったのだけど、ビルメンの給料は安いらしい。実際どれくらいなのか。」
「出来れば給料が高い方がいいな、しかも楽で。 」
「ビルメンの年収は実際どれくらい? 」
結論から言うと、ビルメンの給料は安いです。しかし、それなりの給料をもらうことも不可能ではありません。実際にビルメン会社で11年働いている私の給料を公開しつつ、ビルメンでの給料の上げ方などを解説していきたいと思います。
本記事の内容
- ビルメンの年収は実際どれくらいなのか?
- ビルメンで年収を上げる方法
ビルメンの年収は実際どれくらいなのか?
まずは、ビルメンの年収がどれくらいなのか、相場と実例をもとに説明していきます。
ビルメン年収の相場
ビルメンの平均年収をネットで調べるとだいたい300万円弱という情報が多いですね。
実際に「はたらいく」という求人サイトでは2014-2015年の平均は287万円と書かれています。サラリーマンの平均年収は400万円台ですので、それと比べたらかなり低いですね。
ただし、平均ということなので、当然これより高い人もいれば低い人もいるということになります。
ビルメン年収の実例公開
実を言うと、ビルメン会社で11年働いている私の年収は、これよりも高いです。
下記が私の年収です。
月給30万円、ボーナス5ヶ月分(2.5ヶ月分×2回)なので、30万円×17ヶ月≒500万円という感じです。
ざっくり500万円くらいになります。ちなみに、今は残業はほとんどしていませんので、残業代が無くてこれくらいです。
私が働いている会社は、「不動産デベロッパー会社」の子会社です。不動産デベッロッパーとは、土地を購入してそこにビルなどを建てて、賃料収入を得たり、ビルを高く売って利益を上げる会社です。
不動産デベロッパーである親会社が建てたビルを、ビルメン会社である子会社が管理をするという流れになります。
私は大卒でこのビルメン会社に入社し、約11年働いています。入社時は当然いちばん下の等級からスタートですが、そこから現在では2回昇格をしました。その状態での年収が500万円です。
初任給が21万円でしたので、昇格していない場合は21万円×17ヶ月≒350万円くらいになります。なお、現在は営業職ですが、私の会社は営業手当などはないので、現場に配属されたとしても同じ給料です。
サラリーマンの平均年収が400万円台ですので、ビルメンとしてはかなり良い給料だと思います。ちなにみ、「ビルメンランキング」というのがあるのですが、私の会社はかなり上位の位置にいます。記載されている私の会社の情報もかなり正確なので驚きです。
参考までにビルメンランキングはこちらのビルメン研究所というサイトで見れます。
ビルメンで年収を上げる方法
ご説明のとおり、ビルメンの年収は平均よりも低いですが、私のようにそれなりに上げることはできます。方法としては主に下記の2つです。
- 系列系ビルメン会社へ入る
- 資格を増やす
- 経験を積むことによって年収を上げる
- 宿直のある現場で働く
それぞれの方法を解説していきます。
系列系ビルメン会社へ入る
ビルメン会社には大きく分けて「系列系」と「独立系」があります。
「系列系ビルメン会社」とは、大手企業のグループ(系列)であるビルメン会社のことを言います。親会社である大手企業の所有するビルを管理することが多いです。鉄道会社、不動産会社、保険会社などの系列があります。
一方で、大手企業のグループなどではないものを「独立系ビルメン会社」と言います。親会社のビルというものが無いため、入札や営業などによってビル管理業務を獲得します。
「系列系」と「独立系」を比べると、「系列系」の方が圧倒的に給料面での待遇がいいです。私が働いている会社は不動産(デベロッパー)会社の子会社なので、系列系ビルメン会社です。
そして、記事の前半でお話ししたとおり、ビルメン会社としてはかなり良い給料だと思います。給料が多い理由としては、
・親会社が所有する大型ビルを管理することが多いため収益が安定している
・ビルマネジメント寄りの仕事をしているため1人当たりの収益が多い
系列系ビルメン会社へ入ることは、年収UPにつながります。
資格を増やす
ビルメンの仕事は、何といっても資格の取得が重要です。
会社によっては、保有している資格に応じて手当が出ます。
例えば、「第二種電気工事士」を持っていると、給料に1,000円プラスされるといった感じです。
また、ビルには資格者による選任届けが必要なものがあります。
例えば、「建築物環境衛生管理技術者」や「電気主任技術者」などです。
この2つの資格は取得するのが大変ですが、ビルごとに資格保有者を選任しなければなりません。
選任者となることによって、会社から選任手当が支給される場合が多いです。
そのほかにも「防火管理者」も選任が必要ですが、これは講習を受ければ取得できる資格なのに選任手当がもらえる場合もあってかなりお得です。
※ただし、いずれの資格もそれなりの責任を伴います。
なお、資格を保有していることが昇格の条件になっている場合もあります。この場合は、どんなに仕事ができたとしても昇格できません。
昇格条件になっていなくとも、資格を保有している方が昇格に有利なのは間違いないです。 もし別のビルメン会社へ転職するときも、資格を多く持っていた方が確実に有利になります。
経験を積むことによって年収を上げる
経験を積んで、役職を上げることによって給料も上がります。
もし役職や給料が上がらなかったとしても、実務経験を積むことによって条件の良い会社に転職しやすくなります。条件が良い会社とは、すでに説明したとおり系列系の会社などです。
系列系のビルメン会社は未経験で入るのは難しいですが、まずは独立系で2・3年ほど経験を積めば、系列系へ転職できる可能性はかなり高くなります。
そして、系列系ビルメン会社は、人事制度もしっかりしているため、昇格により給料を上げていくことができます。私も、入社時のまま昇格していなければ年収350万円ですが、2等級分の昇格をしたところ年収500万円になりました。
経験を積んでも給料が上がらないビルメン会社もあるかもしれませんが、実務経験を積んで条件の良いビルメン会社へ転職することによって、給料を上げていくことは可能です。
ですので、経験を積むことは、年収を上げることに必ず結びつきます。
宿直のある現場で働く
宿直をすることによって「宿直手当」がもらえます。
宿直手当は1回につき、2,000~4,000円ほどです。
もし3,000円の手当で、1か月に5回の宿直をすると、15,000円もらえることになります。
また、宿直時には、22時~5時までの7時間が仮眠時間となっていることが多いですが、ビルによってはこの時間も交代で起きていないといけない現場があります。3人で交代の場合、一人あたり2~3時間となり、起きている時間は残業代がつきます。(さらに深夜の時間なので、残業代も深夜割増として、通常の1.5倍となります。)
仮に深夜の残業代を1時間2,000円として、2時間の残業を月に5回やったとすると、合計20,000円となります。先ほどの宿直手当と合わせると、月に35,000円となります。宿直が多いほど、額も多くなります。
宿直はそれなりにきついですが、年収は確実に増えます。
まとめ
ビルメンの年収と、まあまあ良い年収をもらう方法についての説明でした。ビルメンは給料が安いけど仕事は楽というのがメリットかと思います。ですが、仕事もそれなりに頑張れば、給料もサラリーマンの平均以上にもらうことも可能です。
残業も多いのに給料も安いという、いわゆるブラック企業で消耗するよりは、ビルメン業界でそれなりに頑張るのも悪くはないと、改めて思いました。
それではまた。